猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示する1997年のオゴオゴ探し④テガリンガ村のオゴオゴの巻

BALI―オゴオゴ&ニュピ



またまた画質の悪い写真で大変失礼しますが、↑バニヤンツリー@バリです。



前回の記事で、ヘッドマスターに促されて撮影したオゴオゴ@テガリンガ村の後ろ姿です。



↑個人的にとくに注目したのがオゴオゴのモサモサの髪の毛だったのですが、
この髪の主な素材として使われているのがバニヤンツリーの枯れ枝とのことで、
へえ、こんな風になるんだーと感心したものでした。

オゴオゴ探し自体は前回の記事で「出会えた!」ので、
とりあえず「探し」の部分は完結した感じですが、
この年のニュピの日の話までこのタイトルのまま続けたいと思っております。
もうちょっと続きますが、どうぞよろしくお願いします。

今回はようやく出会えたテガリンガ村のオゴオゴのことを。

 オゴオゴ作りに携わるのは、村に住んでいる若者たち。
 KETUTの実家のあるシガラジャの村のように、職を求めて村を出て行く若者が多い村では
オゴオゴの作り手自体があまりいないため、オゴオゴの数も少ないのだということだった。
 このテガリンガ村の場合は、オゴオゴ作りのグループの人数は10名程度。
 夜、仕事が終わったらバンジャールに集まってきて、夜通し仕事にとりかかるそう。
 完成まで2~3週間、基本的に毎日それが続く。

 この村のグループのメンバーの一人に「オゴオゴ作りで大変なところはどこですか?」と
聞いてみた。
 するとその人は神妙な顔つきでしばし考え込んだ末に、「semua(全部)」と答えた。
本当にイメージどおりのオゴオゴに作り上げるために、最後まで気が抜けないのだという。
 とは言いながらも、毎晩の作業はみんなでお酒を飲んで、テンションを高めながら
和気あいあいって感じでやるらしい。すっごく楽しそう!

 絶対に来年は作っているところから見学させてもらうぞと心に決める。

*追記
そこで、このオゴオゴとの出会いをもたらしてくれたデンパサールのヘッドマスター・
KADEKさんに、翌年からオゴオゴ作りを見学させてもらうようになったのですが、
みんなで集まって夜通しわいわい、は確かにそうで楽しいものでありました。
ただし毎日の実質的な作業時間は短いのね、ということも最初はちょっと驚きでした。


 オゴオゴを担ぐ時には、ニュピのために里帰りしている若者も参加する。
 今はクタに住み、レストランで働いているのだという人もいた。
「クタってramaiでしょ」と私(そんなことしか言うことはないのか…)。
(ramai=にぎやかな、そうぞうしい、さわがしい、やかましい、激しい、忙しいetc)
「まあねー…」とその人。
 きっとこの人とクタで会ったらまた印象は違うのかもしれない。
 でも今目の前にいる彼はとっても村人。そのリラックスした雰囲気に、帰る場所があるって
いいもんだなと何となく思った。

 爆竹を鳴らしていた少年のひとりに「オゴオゴ、好き?」(そんな質問しかないのか…)と
聞いてみた。するときっぱり「きらい」。どうやら怖いものらしい。
 でも彼もいずれはオゴオゴ作りに参加し、山車を担ぐようになるのかなぁ。担ぐんだろうなぁ。
 変化はあったとしても決して絶えることはなく、ごく自然な形で文化や伝統が継承されていく。
 それを実感として知ることができるのが、バリの素晴らしさのひとつだと思ったりなんかする。

 オゴオゴにはしばらく動きがないようだったので、隣の村のワルンにご飯を食べに行った。
 午後2時ぐらいのことである。
 KADEKさんが夕方からデートの約束があるらしく、食事をしながら今後の予定について
話し合う(あの時は突然巻き込んで本当に申し訳なかったですっ!)。
 ワルンのおばちゃんに「オゴオゴの山車って何時頃に出るんだろう」と尋ねてみると、
「オゴオゴは今年はないよ」。
「いや、だって、テガリンガにはあったよ」と私たち。
「masa!(=まさか)」とおばちゃん。
 テガリンガ村から1~2kmぐらいしか離れていない村なのに、隣村でオゴオゴが作られている
情報はその村には届いていなかった。「こっそり作る」のこっそり度がそれだけすごいのか。
 どっちにしてもこれじゃ、どこかで隠れて作られているであろうオゴオゴの情報を
道すがら集めようとしてもムリだったわけだ、としみじみ思った。



テガリンガ村のオゴオゴの「顔」は、この時期以外は地元の寺院にまつってあるとかで、
作ったオゴオゴには毎回この同じ顔をつけるそう。
ここ以外でそういうことをしているオゴオゴに出会ったことがないので、
その点においてやはりこの村はトラディショナルな村なのかも。



オゴオゴの手にあるのは、元になったデザイン画らしい。

ところで、テガリンガに向かう車中でKADEKさんに、
今年オゴオゴが禁止になったことについてどう思っているのか尋ねると
「寂しい」としか言っていなかったのだけど、
ここにきてオゴオゴを見たら段々とフラストレーションがたまってきたようで。
「うちのオゴオゴのほうが、作ったらもっとすごいんだからー」と、とても悔しそうだったのが
印象的でした。



おなかのところにも顔が。



体の下にも顔が。

さらにもうひとつの顔も加わるオゴオゴ行進スタート!の巻へとつづきます。

コメントの投稿

secret

No titleNo title

レゲエ・ヘアはバニヤンツリーだったんですかぁ★

製作過程はそういう事だったんですね・・・昨年通るたびに少しづつ進行してるんだけど、
いつもオゴオゴ自体に細工してる人を見かけないのでいつ作ってるのか不思議でした(笑)
行進してるとこはまだ見たことがないので楽しみです!

No titleNo title

この村ではオゴオゴの顔にも伝統があるんだね。ほほぅ~
じゃぁ今年のオゴオゴもこの村はこのお顔なのね。
そう考えると毎年テガリンガ村のオゴオゴの顔くらべしたいよね
「今年の顔は優しいなー」とか「今年はいつもより怒ってるね」とか。

わたし、このオゴオゴちゃんの後姿のぶりっとした感じ、好きかもー
前方はね、スマン、関西人のサガなのか、胸の辺りに2つついてる
クッションみたいなものが新喜劇の桑原和男の婆ちゃん姿の時の
乳に見えてしょうがない、、、。ごめん!ヘッドマスター!(笑)

No titleNo title

gunungさん、こんにちは!
わー、コレがこの村のオゴオゴちゃんなんだー。というか生オゴオゴをみたことない私は、よく分かんないのですが(笑)やっぱ生でみたら、迫力あるんだろーなー。小さい顔がお腹などにも付いてるのね。あと髪がバニヤンツリーで出来てるっていうのも知らなかったな。
私もいつかオゴオゴ見てみたい!今年はムリだけど・・・続き楽しみにしてますね!

No titleNo title

ぱうだーさん
そうそう、毎日通り道で見かけたりするオゴオゴだと、日々ちょっとずつ
進行しているのが目に見えてわかって、それも楽しみなんですよねー。
だいたいどこでも普段の作業は夜に行うようですが、土日とか仕事が
休みの日やニュピ前の数日間は昼間も作業するみたいでする。
ぱうだーさんとこぱさんも今年はきっと、オゴオゴに細工をしている
ところも見られそうですねっ!

No titleNo title

viajeraさん
そうだねー、使われているのは同じ顔でも、その年のオゴオゴによって
表情はそういう風に違って見えるはずですよね、きっと。
この村にはこれきり行くことができていないので、今年はできれば
再訪したいですわん。

ところでオゴオゴについている乳についてのタイチョーの捉え方は、
決して間違ってないのでわというか、ほんまやなと私も思うのよね~(笑)。
ホント、ヘッドマスターにはごめんっ、だけど(笑)。

No titleNo title

バリバリさん
こんにちは~!
この村のオゴオゴちゃんは、南部やウブドなどでよく見るようなオゴオゴに
比べると小さめかしらと思ったんだけど、「もしかしてこれがその理由!?」と
思われる演出がこの後加わるのでした(なんだか最近バリバリさんへの
レスが予告みたいになっていてスミマセンっ)。
でもホントに生オゴオゴは迫力もあるし、それぞれ個性があって
おもしろいし、オススメですよん~。ほんとにほんとに、いつかぜひぜひ♪

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