猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示する願ってさえいなかった奇跡@ビーコンシアター

ROLLING STONES



10月29日・The Rolling Stones in Beacon Theater 午後というか夕方の部の巻。

29日の午後、私はNY在住の友達・enidちゃんと久しぶりの再会。
enidちゃんは私のことをどうしても連れて行きたい
激うまレストラン(しかも安い!)があると誘ってくれました
(*このレストランはかなりオススメなので後日アップします)
しかもenidちゃんは私より10歳は年下&NYで頑張り中の学生なのに、
今夜のディナーはごちそうしてくれるというのです。
そんな気持ちがうれしいったらもー。
さらにenidちゃんは大食漢の私とのディナーを完璧に堪能するためには
自分の胃袋を完全に空にしておかなければならないと、
お昼まで抜いてきてくれたそうな。
いや何もそれほどのことでもないぞ、と大食漢本人としては思いますが、
とにかくものすごくしっかり者で、いいコなんです、enidちゃん。

しかし私はそれらをすべて踏まえたうえで、それでもお願いしました。
「ディナーの前に、ビーコンシアターに寄っていい?」
するとenidちゃんは
「もちろんですよ!だってそのためにgunungさんはNYにきてるんですから!」

そしてこの後、enidちゃんは私にとってものすごい
ラッキースターになってくれたのでした。しかも何度も。



ふたりで地下鉄に乗り、多分午後6時頃にビーコンシアターのある72st駅に到着。
「写真撮っていい?」(私)
「撮るならこっちからのほうがいいんじゃないですか?」(enidちゃん)
などいろいろと冷静なenidちゃんのご指摘を受けつつ、
時々立ち止まって写真を撮りつつ、
ビーコンシアターに近づいていきました。
ザ・ローリングストーンズ。光るその文字に心がぷるぷる震えました。



ボケボケの写真ですみませんが、
このソールドアウトの紙を見つめた時の私も
写真と同じように相当ぼんやりしてました。
その傍らではenidちゃんが、近くにいるスタッフに
「31日の当日券はないのか?」ということを聞いてくれていました。
私は一言も頼んでいないことなのに、なんて気がきくお方なのー。

31日の当日券の有無を尋ねたenidちゃんに、
スタッフはこう答えたとのこと。
「完売だからまず出ないと思うけど、詳しいことは自分にはわからない。
詳しいことが知りたければ、角を曲がったところにいる“MAN”に聞け」

私:「MANって誰よ?」
enidちゃん:「さあ。(質問されるのが)面倒くさいから、
        テキトーに言ってるだけじゃないですか?」

まあ、とにかくその角っていうところを曲がってみよう。
そしてシアターからは若干離れたところにある曲がり角に向かって
歩き始めた私たち。

するとその角っこにはちょっとした人だかりができていました。
人数的には12~13人、ってところかな。
その角に集まった人たちは、みんなでじっと同じ方向を凝視しています。
何? 誰かくるわけ??

enidさんが「前のほうに行ったほうがいいですよ」と私の背中を押す。
私もここは行ったほうがいいに違いないとわけもなく直感し、
「エクスキューズミー」と言いながら、
その人だかりの前のほうへとちょっと割り込ませてもらいました。

すると。
ミック・ジャガーがお付きの人と一緒に車から降りてくるところでした。



↑この写真はどのタイミングで撮ったものだか自分でもわからないのですが、
とにかくこの路上でミックは車から降り、
そしてこの先へ続くシアターの裏口へ向かって歩き始めました。
ミックの背中に向かって、みんなが叫ぶ。
「ミック!」「ミックー!」
私ももちろん叫んだよ。「ミック!!」

自分を呼ぶ声に気づいたミックは、
ちゃんと後ろを振り向いてくれました。
そして手を高く上げて、大きく振ってくれた。

その時、ミックと自分たちとの距離はせいぜい7~8メートルってところ。
ミックの顔もしっかり見えました。

アトランティックシティのライブがミックの不調によって延期になったことで、
私がそれ以降ストーンズに関して一番気になっていたのは
もちろんミックのことでした。
でもきっとこのまま、何ひとつ自分自身では彼のことを確認できないまま
帰国することになるんだろうと、この時までは当然思っていました。
だからね。こうして奇跡的にミックの姿を一目でも見ることができて。
もういい、なんかもう全部どうでもいい、と思ったよ。

ライブ延期というのがあったから、
私にもそういう先入観があったのかもしれないけれど、
この時のミックは少なくとも「元気はつらつ」には見えませんでした。
むしろ手を振ってくれた時の顔色は「悪い」と言ってもいいくらいに
私には見えました(それって照明とかのせいもあるだろうけど、でも表情もちょっと)。

なんかね。それまで自分の中でちょっとイヤだったのは、
この夜のライブのために「大事をとって」アトランティックシティを
キャンセルにした、という仮定の考えでした。
そうだとしても無理はない話かもしれないけど、でもさーって。
だけどこの時、裏口へ向かって歩いていくミックの後ろ姿を見たら、
それはないなってはっきり思えた。
そしてなんというか、悟った。
どう考えても、あの日ライブをドタキャンすることになって
一番悔しかったのはミックだろうなって。

これは一ファンとして物わかりいい振りして
自分を納得させようっていうんじゃなくて、
本人を見たらどうしようもなく「わかった」って感じだったのです。
うまくいえないけど。
だからといって、ライブを観られなかった自分の残念な気持ちが
消えるわけではないんですけどね、決して。
残念だった。それはそれ。



たくさんウダウダと書いてしまいましたが、
ミックの後ろ姿を見届けると、シアターの裏口に
また別の人だかりができているのを発見。



えー、次は誰がやってくるのかしらー。
完全な入り待ち状態になってきたぞ!



そしたら「やってきた」のではなく、
シアターから出ていくメンバーあり!
↑この写真ではまったく見えませんが、この車の中にロン・ウッドが乗っています。
「ロニー!!」「ロニィーーーー!!!!」
車の窓越しに声を届けなくてはならないので、かなり絶叫。
ロニーはずっとこちらのほうは向いてくれなかったけど、
車が走り出す時に、ちらっと見て軽く手を上げてくれました。
黒い車の中で黒のシャツに黒髪のロニーの横顔はとってもカッコよかった!!

しかしロニーはどこへ行ったのかしら?
この現場に渦巻いていた噂によれば「ディナー」に行ったらしい。
巨大望遠カメラを持っている超ド級の追っかけ風情の男性に、
enidちゃんを通して様子を聞いてもらうと(だって英語堪能ですもん、enidちゃん)
「メンバーは全員もうシアターの中にいて、
あとはディナーに行って帰ってくるのを待っているところ」
というような話でした。

つまりとにかくここにずっといれば、少なくともディナーから帰ってくる
ロニーにはまたお目にかかれるってことね、とは思ったけど、
私とenidちゃんにもこれから大切なディナーが待っています。
しかもenidちゃんは私のためにすっかり腹ぺこ!
というわけで、ここはとりあえず引き上げることに。
(で、この時点では31日の夕方にまた入り待ちしようと思ってたんだけどね、
それについては31日の日記に続きます)



シアター近くのスターバックスの中は、
ベロTシャツを着ている人でいっぱい。
ものすごくストーンズ濃度の高いスタバって感じでした。

私とenidちゃんはついさっき起きた奇跡について語り合いながら移動。
もし自分たちの乗る地下鉄が1本遅かったら、私が写真を撮るのに時間をとられてたら、
enidちゃんがスタッフに何も聞いてくれなかったら、
あのスタッフが「角を曲がれ」と言わなかったら。
どれかひとつでも抜けていたり、時間がずれていたら、
ここでこうしてミックには会えなかったよねって。
ものすごくギリギリの、本当に奇跡的なタイミングでした。

そしてあのスタッフが言った「角を曲がったところにいる“MAN”に聞け」っていう
セリフのMANっていうのはミックのことだったのかー!! と
その後もさんざんネタにして、おなかがよじれるほど笑った私たちでありました。
MAN=ミック!
ミックに31日の当日券のことを聞けって言ったのねーっ!
そりゃミック本人に聞けるんだったら間違いないだろうよー!
でもミックが知るわけないじゃん、そんなこと!
いやー笑いが止まらなかった。はっ、すみません。

長々と書きすぎていて申し訳ありません。
読んでくださって本当にありがとうございます。
実は私がこの旅日記の最初に書いた「素敵な出来事」とはこの話ではなく
(なぜならこれは「奇跡」だから)、
もっと地味なこと(なおかつより個人的なこと)なのですが、
その話は次回「夜の部」へとつづきます。どうぞよろしくです。

コメントの投稿

secret

No titleNo title

もう、、、ッたら、、、じらさないできださい。

なんか、気になりますね。ミラクルハニー、かもしれません。
まぁ、明日の楽しみが増えました。

No titleNo title

すごーーーい!なんてラッキーなんでしょうか!
やっぱ人生って悪いことばかりじゃないよおー!と強く思った。
だって、この奇跡はいろんなタイミングが積もり積もって、ドンピシャで
時間が合って、ミックに会えたわけで、ホントに『奇跡』ってこういう事を
いうんだろうな~。MAN=ミックだったなんて~。もうなんてニクイこと
この男性も言うんだろ!ああー、でもホントによかったですね!
私までなんだか嬉しくなっちゃいました!

No titleNo title

読んでて、that's NewYorkCity!って思った。
ほかのどこの都市でもなくまさにNYCだよ。
上手くいえないけど、手の届くところにミラクルがある。それを手に入れる
機会は誰にでもあるけど誰もがいつでも手に出来るわけじゃない、、
ってのにふさわしい街だと思いません??
でさ、昨日も思ったんだけどマイPCおじさんに「6?」って聞くのとか
今回の「Manに聞け」とかさ、なんか洒落がきいてていいよね~
なんかその小粋さ加減もNY的~。
昨日のレスで思いだしたんだけど、本来私が旅にハマッタ理由は
「今の時点で自分がどこまでできるか、そしてどこまでできないか」
っていう身の丈や可能性を確認できる手段が「旅」だったからなの。
だから甘ちゃんだって思えることも絶対今後の糧になってるよね!
「迷わず行けよ・行けばわかるさ by 猪木」 う~ん猪木、深い(爆)

No titleNo title

うわ~NYってだけで興奮するのにミック!?
一生の思い出ですね。
兄貴が着てる赤のベロスタジャン欲しすぎます。
ただの黒い車もロンが乗ってるってことで、思わず写真覗きこみましたよ
自分もいたら絶対叫んでます(笑)

No titleNo title

NYでの、奇跡のヒトコマなのに金城武がやってたドラマの
ケイゴと深キョンの最初の出会いのシーン思い出してしまった。
あーいいドラマやったなーって朝からシミジミしましたわ。

No titleNo title

モーレツにエキサイティングな旅ですね!
「くっそぉ~、ツイてないっ!!」て思ってる時に限って、
そういうとんでもないラッキーが待ち受けてたりするんですよね~。
つづきが楽しみですっ!

No titleNo title

fisheyesさん
いや決してじらしているつもりはないのですが、ひとつの出来事に
対して書きたいことが多すぎて(まだ記憶がほやほやなので)、
長い日記になってしまっています。
そしてもうミラクルらしいミラクルはないのですが、お待ちくださいませ。

No titleNo title

バリバリさん
ありがとう!バリバリさんにも嬉しくなっていただけたなんて、
私の喜びも倍増ですー!なんかヘンな文ですけど、ホントに嬉しいです。
そしてやっぱりこれって奇跡ですよね。
それまでの落ち込みから救ってもらった感じがとってもして、
私も心から、人生悪いことばっかりじゃないと思えたよん!

No titleNo title

viajeraさん
そうだねー。確かにすっごくNYC的な体験だったかも。
まさにチャンスはどこにでも誰にでもあるって思わせてくれる街だし、
でもそれを手にできるかどうかも常に試されてるような気がするって
いうかね。ドキドキする街ですわー。
そしてちょっとした一言のセンスが小粋な人はホント多いですね。
うーん、そのへんもいろいろ思い出すとやっぱり楽しかったです、NYC!

今日これから書こうと思っていることって、隊長が書いてくれた「旅に
はまった理由」にちょっと近いかも。隊長と意味は違うかもしれないけれど、
私も自分の身の丈とか可能性をすごーく確認できたっていうか
ひしひしと感じた29夜だったのです。猪木の名言はマジで深い!

No titleNo title

ka2daさん
本当に一生の思い出です。もうこの先こういうことはないと思うし(笑)。
ロニーの車の写真、覗きこんでくれたんですねー。
肉眼ではちゃんと見えていたのに写真にはまったく映ってなくて、
申し訳ないです!(自分でもかなり覗きこみました、この画像・苦)
兄貴のベロスタジャン、いいですよね♪実はこのベロスタジャンゆえに
アップした写真だったので、チェックしていただけてうれしいです(笑)。

No titleNo title

Pちゃん
そのドラマ、懐かしい~!当時は欠かさず見てたんだけど(なぜなら金城
ラブだから)でも最初のシーンというのが全然思い出せないでする。
どんなでしたっけ?きっと奇跡的な出会いだったんですよね(笑)?
うーレンタルビデオ屋にあれば借りてきて見てみよう!
この話には関係なく、久々にすごく見たくなってきてしまいましたー。

No titleNo title

nyaoko_surfさん
ねー、そういうものなんですね。ツキのない後にやってくるラッキーって。
どうもこうして後追いで日記を書いていると、その時の気分に戻りすぎちゃって
まだ渦中にいるような錯覚も若干あったりしているのですが(ヤバ)、
後で落ち着いたら今よりもっと、この旅、いい旅だったなーって思えそうです。

No titleNo title

きゃぁ~~~~。
もう、、、、まつしかないのかなぁ、、、、、
  • 2006.11.09 Thu
  • fisheyes
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No titleNo title

飛び乗れbaby!Let's go crazy!!!
と叫んだのは、プライベーツの延原。
NY日記を読んでいると、そんな気持ちになるよ。
LA行こっかなぁ、どうしよっかなぁとか迷ってる私の
背中をガン!と押してくれるような、
なんつーか、アンハッピーもいっぱいあるんだけど、
でも根底には、ハッピーが満ちあふれているよね。
素敵な人の出会いがいっぱいあって、しかもミックとも出会えるなんて。すげーや。飛び乗らないとわかんないこと、いっぱいあるよね。
そんな熱さは微塵もないかもしれませんが(笑)
ついにようやく、ロンドン日記をアップしたので
暇なときに、見に来てね。

No titleNo title

fisheyesさん
スミマセーン。昨夜はどうにもこうにもまとまりませんでした。
そしてやっぱりご期待に添えるような内容ではないかも、ですが
日記として突っ走らせていただきますー。

No titleNo title

とこちゃん
ありがとうー!
本当に、延原&とこちゃんの言葉通りだなーって思います。
好きなこと、やりたいことにはクレイジーに飛び乗っちゃったほうが、
やっぱりハッピーなんだね、って。
飛び乗って行った先にしかないものって、いっぱいあるんだなーって。
そしてちょっとしつこくて申し訳ないですけど、私はホント、とこちゃんが
LAに行ってくれたらうれしいなぁと思ってます。自分の夢を託すわけじゃ
ないけど(笑)、それもまた何というか、私にとってもハッピーなことで
ありまする、すごく。

そしてそしてロンドン日記、わーい、うれしい♪ とっても楽しみですっ!
今夜、ゆっくりおじゃましますねー!

No titleNo title

こんばんは!今週は仕事で深夜帰宅が続き、コメント全然つけられませんでした。
さて、この記事!いやー、鳥肌立っちゃいました。すばらしすぎるタイミングに、gunungさんてツイてないどころか、めちゃめちゃラッキーな方だなって思いました。
スタッフがまた心憎い!MANに聞けってスラッと言ってしまうところが。日本のスタッフだったら、出来るだけアーティストからファンを遠ざけようとするだろうから絶対こんな発言はしないでしょうね。
かっこいいなぁ~、NYC!!

No titleNo title

ベッティーナさん
こんにちは!
お仕事、お忙しかったのですね。深夜のご帰宅が続いたなんて、
本当にお疲れ様でした~! きっとお疲れだったことと思うのですが、
コメントありがとうございます♪うれしいです。
それにしても私、ホント、ツイてないこともあったけど、めちゃくちゃ
ラッキーでもありますよねぇ。自分でもそう思ってしまいます(笑)。
そしてあのスタッフは本当にただテキトーに言っただけなのでは? という
疑惑もかなりあるのですが、とにかく結果的にはそうなんですよねー。
それに日本のミュージシャンも入り待ちのファンなんてたいがい無視しそう
じゃないですか?だから立ち止まって手を振ってくれたミックって本当に
紳士だわー、とも思ったのでした。ゴメンなさいね、ミーハーで(笑)。

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