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福島

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昨年、南相馬市博物館で撮影した一枚。
少しずつ地元の歴史について学んでいるところなのですが、以下、二宮仕法についての覚え書き。

●二宮尊徳(通称金次郎)
 ・相模国に生まれ、貧困の中で苦学力行の末、下野国桜町の復興事業にあたり、荒地の開墾や移住民の招致、無利息資金の貸与などにより15年でこれを完成。農村経営の偉大な指導者。
 ・「天・地・人」の徳に報いる報徳主義を説く。

●二宮(報徳)仕法
 ・至誠
 ・勤労
 ・分度(自己の社会的、経済的実力を知り、それに応じて生活の限度を定めること)
 ・推譲(人を推薦し、自らは譲ること)
 以上の道徳を経済と結びつけて実践し、貧困から脱却し、「恒産恒心」を得る仕法。
 恒産恒心とは、一生の生業、常に変わらない道徳心。すなわち一定の生業による収入のある人は、常に変わらない道徳心をもつことができる、の意。

●相馬藩と二宮仕法、報徳社の誕生
 ・相馬藩は天保7(1836)年の凶作により大減収。再構築を思案する中で、二宮仕法の成功を聞き及び、尊徳の指導を懇願。
 ・尊徳は初めは応じなかったが、藩主ならびに重臣の度重なる願いに、高弟である相馬中村出身の富田高慶を遣わす。
 ・富田は弘化2(1845)年より、坪田、成田(相馬市)の二村から仕法を開始。

【仕法の内容】
1) 家族数や所有地などの基礎調査を全戸に実施。
2) 1を元に各戸を貧者・富者など五階層に区分。
3) 階層ごとに生活の限度、いわゆる「分度」を設定。
4) 分度と過去10年間の平均収穫量などを元に最低限の必要量を算出。
5) 4を上回る超過収入を分度外に推譲すべきもの、すなわち租税および全体の共同利用のための財源として設定。
6) さらに孝悌力農を賞し、農馬農具の貸与、無利息資金の貸付、水利の開設、荒地開墾、堤防の改修などを進め、孝悌忠信を教え、人倫推譲の道を諭した。

・上記のことを毎年くり返した結果、民心は一新され、早い村では数年で困窮から脱した。
・農村改革は弘化2(1845)年~明治4年の廃藩までの27年間、226か村中101村で施行。
・富田はこの間、まったくの無報酬。

(参考資料『福島県農業協同組合五十年史』)

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『報徳記』を読むべ。