猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示する藤城清治さん

LIFE

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銀座の教文館ウェンライトホールで開催されている、「藤城清治 卆寿記念90展」

去年の1月、NHKで放映されたドキュメンタリー番組『藤城清治 88歳 影絵で描く福島』を観てから、ずーっと実物を観たいと思っていた影絵。
ようやく目の前で観ることができた。
そして泣きそうになった。
壊れた風景を観たからではなく、幼い頃の記憶が鮮やかによみがえってきたから。
まさにここに描かれている、この川の流れに沿って海まで駆けて行った夏の日。
いつもそこに生き生きとあった草や花の美しさ。
胸がしめつけられるくらいに懐かしい。

描かれているすすきの1本1本が信じられないくらいに細やかで、本当にそこで風に吹かれているように見えた。
藤城さんが現地でスケッチをしているときに実際に目にされたという、産卵のために川に戻ってきた鮭の群れ。
今年もまた戻ってくるのだろう。そこにあり続けている営みを想った。

絵の右側に描かれているドーム型の屋根の建物は、こういちくんが働いていた平目の養魚場があったところ。

この場所も中間貯蔵施設が造られることによって、なくなるのかもしれない。

でもこういう形で残してもらい、これからも伝えていってもらえることは、素直にうれしいし、ありがたい。

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ところでこの展覧会では藤城さんご自身によって、作品の撮影や模写が許可されている。
大きな公立の美術館などでは禁止されていることだけれど、この会場の中だけは小さな子供からお年寄りまで、何の規制もなく、いろんな楽しみ方をして喜んでほしい、という願いからだそう。

「影絵は絵画の中でも映像に近く、光という自然と人間の想像力とのコラボレーションでつくられたもので、光と影が原点だけにカメラで撮るのに、とても適しています。
最近、レストランで料理を食べる前にカメラで撮っている情景をよくみます。食事の想い出や、料理の研究がすごく素適です。わたしの影絵も、もっと親しんでもらいたいし、作り方を研究して、みんなにまねをして作ってもらい、光と影の美しさを身近に味わってもらいたいのです。」
(会場に展示されていた藤城さんのメッセージより)

しかしやっぱり写真や印刷物で見るのとは、もうまったく見え方、感じ方が違うのであった。
超人技に思えるほどのすごさがある。

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ねこ好きには非常にたまらない世界でもあります。

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手描きの絵もこんなにかわいいとは!
これはもう那須の美術館にも行きたしー!