猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

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福島

今も仮設住宅で暮らす叔父と叔母。
自宅のある場所は中間貯蔵施設の候補地で、
帰れる見込みはたぶん、ほとんど、ない。

2011年3月11日まで同じ町で暮らしていた叔父と叔母のふたりの息子も、
それぞれの家族とともに借り上げ住宅で避難生活を送っている。
が、長男一家は県外に土地を買い、
そこに家を建てることを最近決めたらしい。

自分たちも一緒に住まわせてもらえないだろうか、
自分たちの部屋は狭くても全然構わないから。
叔父と叔母は長男にそう頼んだが、断られたという。

その話を聞いてわたしは即、思った。
長男、薄情だな、と。

叔父たちの置かれている状況は理解しているつもりだけれど、
長男一家の状況や長男自身の気持ちは知らないから、
単純に外から目線で長男批判モードに入ってしまう。

でももちろん家庭の事情はそれぞれだし、
何より、長い間別々に生活している親やきょうだいと
また同居して新しい生活を始めるのって、
頭で考えるよりずっと大変なことなんだよね……
ということは想像できる。
というか自分自身もこの3年の間、
Uターンについてはしばしば考えているのだけれども、
もし地元に戻ったとしても実家暮らしは無理だなということだけは
とてもはっきり自覚している自己中心ぶり。

しかしそんな勝手なことがいえるのも、
わたしには帰ろうと思えば帰れる場所があるからなんだ、と
いまこうして書きながら改めて思う。

叔父と叔母の次男は、2010年に家を建てたばかりだった。
新居にいくらも住まないうちに避難しなくてはならなくなった。
その家がある場所も中間貯蔵施設の候補地で、
土地が国のものになれば家は取り壊される可能性がある。

でも次男夫婦は一時帰宅の度に、限られた時間を使って、
家の中や庭をせっせと掃除しているのだという。
どんなにきれいにしても、そこで暮らすことはできない。
それは本人たちが一番わかっていること。
けれども、自分たちの家。
どんなに大切で、いとおしいことか。
それもまた、本人たちにしかわからないこと。


……親子関係というものについてなんとなくちょっと書きたくなって
PCに向かったのだが、違う話になってしまった……

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