猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示するはじめての田植え

福島

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4月に蒔いたイネの種。

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6月8日、立派な苗に育っておりました。

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とてもとても感慨深い。

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集まった20数名で田んぼに植えます!

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手植えの場合、↑の大きな木の道具を使ってあらかじめ田んぼに線を引いておくのだそうです
(熟練した腕の持ち主でないとかなり難しい作業らしい。
この日は地元の達人Wさんが引いておいてくれていました)。

田んぼに30cm間隔くらいの升目を作り、
その升目の縦横が交差する部分に苗を植えていく……って
我ながら説明がへたくそですな。
線引き(がじ引き)の様子はこちらの動画がわかりやすい!

タイに留学したことのある農学生がおっしゃっていたのですが、
タイでは基本的にこうした線引きなどは行われていないそうな。バリもそうかな?
というわけでタイの田んぼではイネの間隔にバラつきがあったりするそうだけど、
タイでもバリでもそんなところに注意して田んぼを見たことなかったなあ。
雑然とした植え方でももちろんお米は問題なくできるのだけれども、
整然と植えられていたほうが除草したり肥料を与えたりする際に作業しやすく、
田んぼの管理もしやすく、イネが均等に育つので結果的に収量も多くなるそう。
日本では明治後期以降から線を引いた田んぼに苗を植えるという方法が始まったらしいです
(ちなみに線の引き方には植え縄や定規を使うなどいくつかの方法がある)。

いやー、このときまで知らなかったことばかり。お米大好きなのにー。
もっとも、機械による田植えが主流の今は手植え自体がレアでもあるのかな。

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田植え中は写真を撮っている余裕などいっさいありませんでした(あたりまえじゃ)。
つか自分の農作業センスのなさや共同作業の下手さを痛感し、ほとほとがっかり。
しかしそれでもものすごく楽しく、無事に田植え終了!
↑は田植えが終わった水田。
もち米とコシヒカリが植えられています。

今年もイネの作付けを自粛している南相馬市。
この田んぼはある農家の方個人の“実験田”です。
収穫後のお米を流通させることはできません。

作付けが放棄されている市内の大半の田んぼには草が生い茂り、荒れています。
その景色を見ると自分の気持ちもなんだか荒んできて、
ふるさとで起きているいろんなことを嘆き、恨んでみたり憤ってみたり、
泣きたくなったりしてばかりのアタクシです。
普段は故郷を離れて東京で呑気に暮らしているくせして
どんどん落ち込んできてしまうのです、勝手なもんです、ちっちぇです。

でもこうした困難な状況の中でも耕すことをあきらめず、
今年の“実験”を来年、再来年へとつなげていこうとしている方がいる。
その農家の方は現在76歳。でもあと10年は農業をやるよ、と笑っておっしゃる。

その方に出会えたこと、こうして田植えに参加させていただけたことがほんとうにうれしい。
微力であっても自分の体を動かせること。
そうすることでものの見え方や気持ちのあり方が少し変わること。
ものすごくありがたいことだと感じています。