猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示する桜と赤いスイートピー

LIFE

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今日出かける前にJ-WAVEのTime for Brunchを聴いていたら、
ナビゲーターのはなさんのお散歩先が四谷だった。

20代前半に勤めていた会社があったこともあり、
四谷は自分にとって非常にたくさんの思い出がある街。
今も四谷にはよく行くし、自分の散歩コースのひとつでもあるけれど、
FMの音声のみによる案内を聴いていると、
様々な風景が思い出とともにまぶたの裏に浮かび上がってきて
なんだか少し懐かしい気持ちになった。
そういえばあの頃は、四谷―飯田橋間の中央・総武線の線路沿いに続く外濠公園の桜を、
春になると毎日愛でることができたのだったなあ、とか。

当時、仕事が終わってから会社のひとたちと外濠公園に夜桜見物に出かけたときのこと。
公園は当然のことながら大勢のお花見客でにぎわっていたのだけれど、
その中でもとりわけ目立つグループがいた。
紅白の垂れ幕をバックに舞台のようなスペースを設け、
カラオケセットまで完備している、気合い満点の大所帯のグループが。
とにかく目立つ。
とくに見るつもりはなくてもどうしたって視界に入ってくる。

その紅白の垂れ幕がかかるド派手な舞台で、体のがっしりした、
遠目に見ても明らかにこわもてっぽい雰囲気の男性がマイクを手に歌い出した。

♪春色の汽車に乗って 海に連れて行ってよ

聖子ちゃんの『赤いスイートピー』である。
この可憐なラブソングがまったく別モノの曲に聴こえるくらい、
その男性の歌い方はドスがきいていて迫力があった。
でも歌っている内容はあくまでもザッツ純情ワールドなわけで。

♪何故知り合った日から半年過ぎてもあなたって手も握らない~

かわいいぞ。
てゆーかこのギャップがたまらんぞ。

わたしたちはくすくす笑いながら、
その男性の顔がよく見える場所まで歩いた。

するとなんと。
赤いスイートピーを歌っているその男性は!

安岡力也さんだった!


それからしばらくの間は桜の季節が来る度に、
夜桜の下で赤いスイートピーを熱唱していた安岡力也さんのことを
よく思い出していたものである。
桜=お花見=赤いスイートピー=安岡力也さん、的な。
和むのであった。


でもここ数年はちょっと忘れていた。
今日、帰宅してから訃報を知った。


このこともこれからきっと
春がくるたびに思い出すとおもう。