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LIFE

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3年前にもブログに書き写していた文章を再び引用。


……じゃあ、私たちはどうすればいいわけなの?
「何もできないさ。とにかくこれは実際に起きてしまったことなのだから。
私たちにできるのは、ともかくそれが本当にあったことだと知っておくことしかない。
人類は月や火星にロケットを飛ばしたり、世界中どこにいても携帯電話やコンピュータで
通信ができるように科学技術を発展させる一方で、強制収容所を考案し、
組織的にある民族の撲滅をなかば実行するものだと、認識し記憶することだ。
もっともいけないのは、そんなことはすでに過去の出来ごとだと見なして、
忘れたり、目を瞑ったままでいることだろう。
バッハの美しい音楽を理解でき、よき夫にしてよき父親であった人間が、
同時に収容所で鬼のように何百万の人間を殺すことができるという事実を
心に銘じておかなければならない。
天使のように可愛らしい子供の天井画を描いた人間が、ガス室をも設計したということをね。
 人間が救済されるのは、ただ知識と認識を通してのみなのだ。
悲惨なことを知ること、想像することは、一時的には苦しい体験かもしれないが、
その苦しみは永久には続かない。
ものを知ることは、最終的にはきみをより自由な場所に立たせることになるだろう。」


『娘と話す アウシュヴィッツってなに?』アネット・ヴィヴィオルカ著 山本規雄訳より
解説『読み終わった日本人の対話/四方田犬彦』の一部を抜粋。




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