猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

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LIFE

津波で行方不明になっていた、親戚のこういちくんが見つかったそうです。

こういちくんが津波にさらわれた場所は、福島第一原発がある海。
収容された時点でのこういちくんの遺体の放射線量は強烈に高かったらしい。
その後除染されたけれども、遺体の確認に立ち会ったこういちくんの家族や親戚は、
「(放射線量が高いので)あまり長く遺体のそばにいないように」といわれたそうです。

原発周辺の遺体は放射線量が高すぎて収容できない、
というような記事を一時期結構目にしていたので
どんなことになっているんだろう、と思っていました。

でもこうして発見され、収容されて除染もしてくれて、
避難区域外まで遺体を運び、家族に会わせてくれている。
そのために力を尽くしてくださっている方々にはただただ感謝の気持ちです。


あの日、こういちくんは地震の後にいったん職場から徒歩圏内の自宅に戻ったそうです。
家にいる家族のことを心配して。
「大丈夫か?」というこういちくんの言葉が、
こういちくんのお母さんが聞いた最後の声だったそう。
そして家族の無事を確認したこういちくんは、原発近くの職場にまた戻った。
戻らなければ津波にはあわなかったはず。
でも責任感の強いこういちくんは仕事に戻った。
こういちくんにとってそれはその時の最善の行動だったのだと思います。


変わり果てた姿になったこういちくんの身元が確認できたのは、
所持していた携帯電話があったからとのこと。
99%本人に間違いないけれど、1ヵ月ほどかけてDNA鑑定をするそうです。


見つかってよかった、という話です。

でも悲しい。


この悲しみは結局のところ、わたしが故郷から離れた場所にいて、
現実ときちんと対峙できていないから感じることなのだろう、と思います。


現実と向き合い続けているひとたちのことを、想います。