猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

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過去の旅

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↑古いポジフィルム倉庫より、タイの北のほうのどこかの街の写真。


かつて、少し長い旅に出ます、といって職場を離れたとき、
いくつかのお餞別をいただいた。

ひとつは手縫いの小さな巾着袋にぎっしり詰められた50円玉。
「外国の人には穴の空いたコインが喜ばれるそうだから、
道中、誰かにお世話になったりした時に気軽に渡したりするといいかも」と。

ひとつはプラスチック製のおもちゃのけん玉。
「旅先で暇を持て余したら、これで遊んでね」と。

ひとつはキーホルダーになっている丸い小さな方位磁石。
「道に迷わないようにね」と。

お餞別であり、お守りであり。

旅立つ前日には長い長い手紙とともに゛羽根"も届いた。
送り主が飼っていた文鳥の羽根。
当時まだ飛行機恐怖症だった私はその羽根を携えて搭乗した。
不思議なほどにその時のフライトは怖くなかった。
その羽根のおかげだと、一緒に空を飛んでいるみたいだったと、
当時の日記に書いてあった。

どれも旅のあいだ、ずっと無理なく持ち歩けるサイズ。
いただいたことを恐縮に感じることのないような、さりげないもの。
でも大きな大きな温かさのあるもの。
初めてのひとり旅をずいぶん支えてくれた。

ということを、ふと思い出した。
今さらながらにとてもとてもありがたい。



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