猫とワタシ

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背中合わせのNight&Day

この記事のみを表示するあなたのバリはどうでしたか?―1990年のあのひとへ―

BALI―1990年



1990年の初バリのエアはコンチネンタル航空。
成田から経由地のグアムまでの機材は3列―3列シート。
見た目も小さいけれど、機内もかなり狭くて窮屈。
しかし私は設備とか機内食のメニューとかまったく目に入らないくらい、
脂汗だらだらで震えていました、極度の高所恐怖症だったので。



3列シートの通路側に私、真ん中に友達、
窓側には同世代の男性が座っていました。
その男性が機内でずっと青い顔をしている私を心配して
いろいろ声をかけてくれるのですが、
私は彼の顔を見て言葉を返すということができません。
なぜならそちらを見ると一緒に窓の外の空や雲が視界に入ってきてしまうから。
それはあまりにも怖すぎる。
失礼とは思いつつも、じっと下を向いたまま会話をしていました。

でも着陸態勢に入り、グアムが近づいてきて、
窓の外を見た友達が「ねぇ、珊瑚礁がきれいだよぉ」と教えてくれた時は
私も思いきって外を見てみました。
空から見る海の美しさ、海とは反対側に連なる民家らしき屋根。
着陸がこんなに感動するものなら、
飛行機に何度乗ってもいい、我慢するっ!と
恐怖症克服を心に誓った脳天気な私でありました
(もちろん現在はすでに克服しております)。

しかしグアムの空港で撮った写真は↑これ一枚。自分が不思議……。

数時間のトランジットの間も、
グアムまでの機内で隣り合わせた男性と一緒に行動していました。
その人は個人旅行、私たちはパッケージツアーで接点はなかったのだけれど。

グアムからデンパサールへ向かう機材は3-4-3のジャンボでした。

その人とは今度は席が離れていましたが、
喫煙席を探して通路を歩いてくる彼を私が発見
(そうだよ、この頃はまだ機内に喫煙席があったんだよねー)。
「おーい!」と呼びかけると彼も気づいてくれて、またちょっとお話。
私たちの席の、通路をはさんだ隣の席があいていたので、
そこに彼も引っ越してくることに。
それからずーっと、いろんな話をしました。
お互いにバリは初めてであること、彼が初めて行った国はインドだったということ、
見た目的に同世代だとは思ったけれどやっぱり同い年だねということ、
グアムまでの機内で話しかけた時に私が怒っているのかと彼が思ったということ
(違うのよ怖かったからなのよーと弁解)……。

初バリひとり旅の彼は、2週間ほどウブドに滞在する予定だと教えてくれました。
そんなに長く、ひとりで旅するなんてすごいねー、と私はとっても感心。
しかもその頃のウブドはまだ情報も少なく
(アマンダリはすでにオープンしていたけれど)、
個人的にはとても遠い場所に感じていました。
「そんな辺鄙そうなところにひとりで行って大丈夫なの?」というのが
当時の私の旅感覚(?)でもあり……、
そんなことを思っていたこと自体が懐かしい(爆)。

バリに着いて、当時は外にしかなかった空港の両替所まで
連れていってもらったところで、彼とは別れました。
私たちは迎えにきてくれていたツアー会社のバスでクタへ。
彼はタクシーでそのままウブドへ。

後になって、彼の名前も連絡先も聞かなかったことを悔やみました。
自分たちの旅が終わって、バリが恋しくて恋しくてたまらなかった時に、
彼とどうしてももう一度話をしたいと思ったのでした。
バリの話を。
――ウブドはどんなところでしたか? どんな出会いがありましたか?
クタではこんなことがあったよ。私はすっかりバリが好きになったよ。
あなたのバリはどうでしたか?

一緒に行った友達とはもちろん思い出を語り合える。
でもその人が見た、私の知らないバリの話も聞かせてほしかった。

帰国後、バリに対する思いはふくらむばかりで、
それはひとりで抱えるには大きすぎるものでした。
同じ時に初めてのバリを旅したあの人とまた話をしたい。
バリっていいよね、ってただただ言い合いたい。
そして焦がれるようなバリへの恋しさを少しでも分かち合いたい。
そしたらきっと日本にいても、もっともっとバリを近くに感じられる。
近くに感じていたい。
初バリ直後の、それが切なる願いでした。


だから、今。
ネットのおかげでたくさんの“あなたのバリ”に触れることができるのは、
本当に幸せなことだなぁと思うのです。
自分の中でバリが前よりもずーっと常に近くにあるようになった、
知らなかったバリのこともたくさん知ることができるようになった、
それはバリが大好きなみなさまがweb上で
旅の写真を見せてくださったり、
お話を聞かせてくださるおかげだなぁと心から思います。
なんだか今さらこうして改まって書くのもちょっと妙な感じでもありますが……。
ありがとうです。

コメントの投稿

secret

No titleNo title

喫煙席!懐かしすぎる(笑)
確か,後ろの方がそうでしたよね.
で,肘掛けのところに小さな灰皿がついてるの.
違ったっけ???

旅の途中で出会った人との想い出.
なんだか切なくていいなぁ.
いまならメールとかブログとか,
気負わずに連絡が取り合えるツールがあるけど
当時はまだまだ家電,お手紙,の時代だもんね.
偶然,グヌンさんのブログを見てたりして連絡くれたら…嬉しいね!

No titleNo title

∵鯔ちゃん
こんばんは~!
そうそう、後ろの方がそうだった!
そしてそうそう、肘掛けのところに灰皿がついてたついてた。
そういえばチェックインの時に禁煙か喫煙か必ず聞かれていたし……。
ほんと懐かしすぎるよねっ(笑)。
GAはわりと近年まで喫煙席があったような記憶もかすかにあるけれど……、
しかし遠い昔って気もします(爆)。

しかしほんと、もし偶然ブログを見てくれていたりしたら嬉しいなぁ。
そういうことももしかしたらあるかもしれないんだなー、と考えると
それもまた嬉しいものですね♪

No titleNo title

アラックです。
いやバグース!!!
この塗装のCOの写真を見させていただけるとは
思いませんでした!!
有り難う御座います。

No titleNo title

こんばんは。

偶然旅先で出会った人との大切な思い出、ほんといいですねぇ。
いつかブログなど、バリを通じてまた再会できたらすごく素敵
ですよね。

今は本当にブログもたくさんあるし、便利になりましたよね。
こちらこそ、gunungさんの優しくて深い文章や私の知らない貴重な
昔のバリの写真、
家にいながらポチっとするだけで見られること、本当に感謝です。
ありがとう^^

No titleNo title

∵アラックさん
こんばんは~!
わー、もしやこの塗装のCOの写真って今ではもう、
ちょっと珍しかったりするのでしょうか??
飛行機に詳しくないのでそうとは知らずにアップしたのですが、
喜んでいただけてうれしいです~!!
こちらこそありがとうございます!

No titleNo title

∵ひなたさん
こんばんは~!
ほんとにこういう小さな、でも忘れられない出会いって
旅をしていると結構あったりますよね。
もう顔は覚えていなかったりするんだけど、もしかすると
バリのどこかですでにすれ違っていたりしているのかもしれませんねー。
でもほんとにどんな形であれ、また再会できることがあったら
うれしいなぁーと思います。

そしてそんなお言葉をいただけてとてもうれしいです~!!
どうもありがとうー!
ひなたさんに見せていただけるバリをこれからも楽しみにしてますね♪
本当にありがとうです。

No titleNo title

ほんとー。グヌンさんのブログ、見てくれるといいなあ~。

私も、ブログをやるようになって同じことを思います。
いろんな人が感じたバリが見ることができる。嬉しいよね~。
バリ好きのブログのせいで、さらにバリ好きになるかんじ・・(^^;

グヌンさんの初バリの彼も今でもバリが好きだといいねえ。

高所恐怖症と戦ったのちに撮ったグアムの一枚の写真。ウケタ(* ̄m ̄)プッ

No titleNo title

∵えこさん
こんにちは~!
ほんとほんと、いろんな人が感じたバリを見られるのって嬉しい!
とくに今年はもう渡バリは無理っぽい私ですが、
たくさんのバリブログのおかげで自分も行ったような気分になれたりして!?(笑)、
とてもありがたいことですわん。
えこさんの夏バリレポも引き続き楽しみにしてるね♪

そしてほんと、この時の彼も今でもバリが好きだといいなぁ~!

グアムの写真、ワケわからなすぎだよね(笑)。
無事に着いたぞ~と誰かに電話をしたかったのかなぁ~(爆)。

No titleNo title

gunungさん、こんにちはー!
以前は高所恐怖症だったのね、gunungさん!
そんな状態での長時間フライトは地獄だったでしょう?(笑)
今は克服できたみたいでよかった!

そしてこの時のカレのバリはどんなだったのでしょうね?
同じフライトで同じく初バリのカレにとってのバリ、とっても気になるよね~。きっと今もバリ好きでリピートしてるんじゃないかしらね?(そうであってほしいよね?)
私もgunungさん初め色んな方のバリをブログを通じて体感できて、すごくシアワセだな~って思います。

No titleNo title

∵manisちゃん
おはよう~!
レスが遅くなってごめんなさい~。
ほんと、以前は長時間フライトは地獄そのものでした(笑)。
でも窓側に座って、離陸の時からずっと外を見ていたほうが
実は怖くないんだなぁということに気づいてから克服できたのです~。
目をつぶって今どのくらい上空を飛んでるんだろうとか想像するから
余計に怖かったのよね(笑)。

そうですね、彼もきっとリピートしてるかもしれませんねー。
クタに泊まった私でもそうだったのだから、ウブドに泊まった彼はきっとなおさらはまったはず、
とまた勝手に決めつけ~(笑)。

manisちゃんのブログにもいつもほんと楽しい旅気分とワクワク元気を
いただいています。しあわせです~♪どうもありがとう!

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